ミッションは、基本的なレベルで、事業を定義するのにもってこいの部分です。ミッションでは、あなたの会社の目指すべき理想的な姿を30秒以内で表現できるとよいでしょう。あなたの会社は何者で、何をしていて、何故どのような事業を行っていることを簡潔に伝えなければなりません。
あなたは、儲けたいと思っていますか?それとも、生活ができる程度の稼ぎができればよいと思っています?どのような市場を対象にしたいと思っていますか?社会にどのような貢献をしたいと思っていますか?顧客の抱えている問題があなたのアイディアで解消できますか?従業員のためにどのような職場環境を整備したいと思いますか?このような課題は、ミッションのなかで謳われなければなりません。

1)ミッションを記載する場合のガイドライン

ミッションというは、経営者あなた自身、会社、あなたが目指す理想郷について語る場所なのです。他の会社のミッションを参考にして、あなた自身のことについて書いてみてください。実際、書いていることとあなたが普段思い描いていることに齟齬がないことを確認しながら。嘘や偽りには、顧客や従業員はすぐに気づくものです。
小さな枠に当てはめていけません。小さなミッションは、時を経て製品や対象顧客が変化しても、普遍的に受け入れられるものでなくてはなりません。ダンボール会社は、単にダンボールを作る事業のみをするのではありません。それは、商品の運搬・保管時に必要となる防護のソリューションを提供するビジネスと定義することもできます。広く事業を定義すれば、より大きな絵をみて発想が豊かになります。
短く簡潔に。3,4行でまとめられたミッションが理想的な長さといえます。
他の意見に耳を傾けましょう。ミッションは従業員にドラフトしてもらうのがよいかもしれません。明確で分かりやすいのか、周りの意見も聞いて検証してみましょう。
かっこつけず、中身を重視しましょう。あなたがいかに素晴らしいかをアピールしたり、あなたのサービスの魅力を説明する場ではありませ
多くの会社のミッションには、抽象的な表現ではありますが、会社の目標が定義されています。また、どのようなマーケットをターゲットにして、サービス・製品によって顧客にどのような便益があるかについても含まれていることが多いでしょう。

事業領域の特定:まずは、あなたがどのようなビジネスをしようとしているのかを考えてみてください。その注意しなければならないのは、近視眼的にならないことです。有名な例は、米国での鉄道産業の衰退化です。鉄道会社は自らの事業領域を「鉄道事業」と定めていたため、航空機や高速道路網の発達により、鉄道以外の輸送に進出することなくそれらとの競争に敗れ衰退していきました。結果論ですが、鉄道会社がドメインを「輸送事業」としていれば鉄道以外の輸送事業に参入していたかもしれません。

顧客満足度:顧客満足度を高める対応を考える際に、ミッションを立ち返って、会社にとって顧客満足の重要性を考えるとよいといわれています。顧客満足度は、組織全体に顧客へ質の高いサービスがどこまで浸透しているかに大きくよっているからです。

会社の文化:ミッションには、内部の目標、例えば、「創造的な仕事環境を実現する」とか「個性を尊重する風土」という言葉が含まれることがあります。人事の専門家は、会社のミッションをみれば、職場環境の問題点が分かるといいます。