会社概要のセクションでは、会社の設立年月日や資本金などの「基本情報」と併せて、事業開始以降の会社形態の変更や事業内容の変更、さらには、業界での地位の変化など自社の現状を理解するうえで必要な「会社の沿革」を説明します。
これらの情報は、読み手にとって、会社の概要を理解する上で入り口になります。特に、事業計画書を読みなれたプロの投資家や銀行の審査員は、会社概要情報に目を通しただけで、会社のイメージをおおよそ掴むものです。
会社概要の項目リスト
会社概要には、一般的に、以下の項目を含めます。
- 代表者名
- 事業内容
- ホームページ
- 会社名
- 会社設立年月日
- 発起人
- 株主
- 資本金
- 役員
- 所在地
- 連絡先
- 主要取引先
- 事業開始の経緯
主要取引先情報
会社概要の中で、投資家が最も注目するのは、主要取引先情報です。主に、仕入先と得意先を記載することになりますが、取引先の名称のみならず、仕入構成割合や売上構成割合を併せて記載することで、特定の取引先に依存しているのか、優良な得意先がいるかについて情報を提供することができます。
事業開始の経緯
事業開始間もない会社の事業計画書においては、事業開始の経緯を含めることが望まれます。これは、どのような事業機会に目をつけて起業したかを簡潔に説明することで、投資家や金融機関の興味をひきつけることができます。あくまで、会社概要の一項目ですので、簡潔でありながら、読み手に、「面白いきっかけだね!」とうならせるような魅力的な言葉で記載することが重要です。
会社の沿革
会社沿革は、現在までの歩み及び実績をアピールする絶好のスペースです。会社設立間もない場合や会社を設立していない場合であっても、設立までの準備期間における成功事例や着実に準備をしてきたことを強調することもできます。会社の沿革は、ホームページに掲載されることが多いですが、単なる事実の羅列ではなく、「このように実績を積み上げてきました」というより積極的な攻めの記述を含めることで、ビジネスモデルや事業計画書全体の説得力を増すことができます。