1. 事業計画書とは?

事業計画書は、あなたの頭の中にある夢・アイデアを「文字」「数字」「図表」を使い、目に見えるものにしてくれる経営に欠かせないツールです。起業や新規事業のアイディアは、ふと思いつくことがありますが、それを実際に事業に結び付けるまでは想像以上の努力が必要です。
多く起業家の方は、アイディア・想いが先行し、取り組もうとしているビジネスが本当に儲かるのか?、実行可能なのか?という点について、十分な検討を行わず、起業の世界に飛び出してしまうというのが現実なのではないでしょうか。learn more

2. なぜ事業計画書が必要か

あなたは、素晴らしいアイディアを思いつき、起業の決意をしたとします。まずは、「資金調達だ!」と意気込み、地方銀行や都市銀行から融資を得るために、銀行の扉をたたいたとしましょう。おそらく、銀行の融資担当者は、あなたの話を親身に聞いてくれると思います。しかし、融資の具体的な話になると、担当者は、丁重に断りを入れ、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」を勧めてくるでしょう。これは、民間の金融機関では、確実に元本と利息を貸し付け先から回収する必要があるため、「実績のない」事業には融資ができないことになっているからです。learn more

3. 事業計画書は「起業家王」になる羅針盤

起業される方の多くは、前職で華々しい実績を上げられた営業No.1などの「スーパースター」であるにもかかわらず、実際に起業される際は、不安に苛まれ、夜も眠れぬ日々を過ごすといいます。自信はあるのだけれども、本当に売れるだろうか、お客様は商品・サービスを気に入ってくれるだろうか、資金繰りは大丈夫だろうかといった漠然とした不安がなぜか消えません。『俺ならやれる。俺なら出来る。成功以外に有り得ない』と信じ、腹を括って会社をやめたのに。。。。さらに、起業後少なくとも数ヶ月はまともな収入が無くなる。learn more

4. 事業計画書が必要なケースとは?

起業に関わらず、事業を行っていると、様々な機会で事業計画書を利用することになります。読み手に応じて、事業計画書をカスタマイズする必要はありますが、基本構成は、使用目的に関わらずほとんど変わりません。事業計画書をいったん作成すれば、様々な機会に活用することができますし、資金調達から経営改善、さらには、事業提携の場面にも、力を発揮してくれます。
以下、事業計画書を活用できるケースについて、いくつかご紹介します。learn more

5. 事業計画書のボリューム

魅力的な事業計画書を作成するための重要なポイントは、「読みやすさ」と「まとまり具合」です。良い事業計画書は、5分程度の流し読みでも、読み手に大まかなアイディアの印象を残すものです。
「見た目」ももちろん重要で、フォーマット、標題、余白、イラストまできっちりと配慮されていれば、事業計画を一層際立たせることができます。事業計画書の冒頭を飾る要約部分も、投資家の興味を引くかという観点では、決定的に重要です。プレゼンテーションで要点を聞き手に伝えるように、事業計画書においても、重要ポイントを際立たせる必要があります。learn more

6. 事業計画書のいろいろ

事業計画書は、様々な名前で呼ばれています。例えば、経営計画、投資計画、成長計画、運営計画、年次計画、内部計画書、成長戦略案、製品計画、新規事業計画、実施計画など多種多様です。英語では、通常、ビジネスプランと呼ばれています。これらは、全て事業計画書の1つといえるでしょう。
事業計画書は、その使用目的に応じて、作成します。例えば、内部使用目的で計画書を作成しているのであれば、銀行や投資家に見せる必要はありませんので、社内のメンバーが知っている会社概要や製品概要といった情報は含める必要はありません。そのほか、ベンチャー投資家であれば、経営陣・組織に関する情報を注意深く見ていますが、銀行の場合は、過去の財政状態を最も重要だと考えています。使用目的や開示する対象に応じて、事業計画の構成も変わりますし、その名称も変化します。learn more